やるぞ

ダイエットしてる。毎日鍋を食べている。「外見が整う」(甚だ疑問な概念だが)ととか、「健康によい」とか、人それぞれ理由はあるんだろうけど、自分としては「ひとまず進展してゆく」というのがダイエットの好ましい部分だ。仕事せずにダラダラしても、日々自堕落にゲームばっかして過ごしても、食べる量さえ減らしてちょっとだけ歩きにいけば進行していく。ゆっくりだとしても「何かが進展している」というのは生活を行う上で重要な感覚だったりする。いまこうしてる間にも何かが進展していて、長期的な「よきこと」に繋がっている。そういう実感を積み重ねることで、なんとか生活についてまわる基礎的な徒労感を上書きしようとしている。

去年末に父が亡くなってからもう一年が過ぎた。 今年は色々なことがあった。 自分にとって良いことも、悪いことも、様々あった。その中でも一番大きいのは「引っ越しをした」ということだろう。東京の、線路にほど近い、激安の狭い物件を借りた。人生何があるかわからないから確かなことは言えないけど、おそらく最低二年間はこの狭い家でなんとかやっていかなければいけない。狭くて快適とはいえない住環境であっても家賃はかかり、当然光熱費もかかるし、インターネットにだってお金がかかる。自炊するようになったとはいえ月々数万円は食費がかかって、ただ生活を維持するためだけにだって働かなければならない(きみたちと同じだ)。東京というのは、ただ住むにはかなり厳しい場所で「何かをやりたい人たち」や「何かをやっている人たち」が集まる場所だ(私見ですが)。おれも音楽を頑張っていた(今も頑張ってはいますが……)若い頃は東京での生活に憧れていた。二年間ぐらい住んだこともある。今回引越し先として東京を選んだのには大きく2つの理由がある。1つめはあまり詳しく説明したくないんだけど、静かに進めていた「郊外に引っ越してゆっくり生活しよう」という計画が、いろいろあってうまくいかなかったこと。そして2つ、「やるぞ」という気持ちになってみようと思ったということ。

「やるぞ」というのには当然ALTSLUMのことも含まれる。そのために自宅に簡易的なストリーミングスタジオを作ることにした。今年はかなりサボってしまったので、来年は自分で企画を立て、記事を書き、もう一つのメインコンテンツとしてYoutube配信をやっていこうと思っている。今年学んだのは、進めようと思ったときは進めたい人が進めなければ進展しないということだ。合議はもちろん重要なんだけど、誰も何も決めたくないとき、誰も何もやりたくない時というのがあるし、もっといえば「誰かが何かしてくれれば参加するのにな」と思っているとき、というのがある。具体的にいうとこの記事にまつわるディスカッション(Discordの#discussion-openというチャンネル上で行われた)が数カ月間にわたり完全に静止してしまったという件が自分の中で引っかかりとして残っていた。もちろん速度は重要でないにしろ、ディスカッションは誰かがまとめて司会みたいなことをしないとやっぱり進まないし、面倒であっても逐次意見を募集する必要がある。発端から時間が経つと、当事者にとっても新鮮で「解決すべき」議論でなくなってしまうということだってあるかもしれない。いきなり「ここで自由に発言して一緒に作っていきましょう」といわれても「なぜそこで……? 作るって何を……?」って話だったりもする。そこでやっぱり、みずからすすんで動くのは、自分であるべきだと思った。だって自分で作ったんだからね。「やるぞ」というのは、来年はとにかくそういう、かき混ぜたり、まとめたり、誰もやりがらないことをやって、企画をたて、動かしていくことを積極的にやろうという意味だ。ちょっとずつでも、日々何かが進行しているということが大切だということがわかったから。ダイエットとおんなじだ。同じか?

特に今年の下半期は記事投稿なんかもできるときにやらんかったりサボってしまった感覚が強いので、来年はALTSLUMがんばっていきたいと思ってます。去年も同じこと言ってたなおれ……。あと、年末あたりALTSLUM今年の総決算的なYoutubeイベントなども企画しているので、よかったらまたDiscordをチェックしてみてください。Discordは最近わりと動いていて、おもしろいので……。